にんにくと鶏肉の相性
にんにくは、香味野菜として様々な食材と共に使えます。
にんにくは、単体でにんにくだけを食材として調理する場合にはそのまま使うこともありますが、他の食材と合わせて調理する場合には、生のものをつぶしてペースト状にしたり、スライスしたり、みじん切りにしたりして使用します。
炒め料理の風味付けとして使用する際には、みじん切りで使われることが多いです。にんにくは、肉のもつ臭みを消してくれるので、肉との相性が良い食材です。経済的で、食卓に上ることが多い鶏肉も、にんにくとの相性が良い食材です。
鶏のもも肉の臭いが気になるという方もいらっしゃるかもしれませんが、にんにくを使うことで、肉の臭みは気にならなくなります。
一方で、鶏の胸肉には、臭いはあまりありませんから、臭みケシとしてにんにくを使う必要はありません。
ただ、胸肉は淡白で味が物足りないという方も多いかもしれません。そういった場合には、にんにくと一緒にソテーすると、パンチのきいた味になります。にんにくのみじん切りを一口大に切った鶏の胸肉と一緒に炒めると、コクが出て、たんぱくな胸肉とは思えない濃厚な味に変身します。
にんにくと鶏肉の効果・栄養素など
鶏肉のたんぱく質は、体の素材となるアミノ酸がバランスよく含まれていて、消化吸収もよい上質なものです。脂肪肝などの予防に役立つメチオニンや、善玉コレステロールを増やす働きを持つパントテン酸、糖質や脂質をエネルギーに変えるナイアシンなども含んでいます。
にんにくにも、肝臓での脂肪代謝を高め脂肪燃焼をアップする効果や、糖質代謝に必要なビタミンB1の吸収を促進する作用をもつアリインが含まれていますから、鶏肉と一緒に使うことで相乗効果が期待できます。
鶏肉には脂肪分が他のお肉ほど多く含まれていませんが、新鮮な鶏肉の脂肪には、動脈硬化を防ぐリノール酸などの多価不飽和脂肪酸が含まれています。
にんにくにも、血栓ができるのを抑える作用があるというメチルアリルトリスルフィドが含まれています。動脈硬化などの予防にも有用と言えるでしょう。
鶏の胸肉には、抗酸化作用をもつアンセリンやカルノシンが含まれています。鶏の手羽や皮には、美肌効果のあるコラーゲンが多く含まれています。にんにくには新陳代謝を促進する効果もありますから、鶏肉と一緒に食べることで、美肌効果も期待できます。