世の中にたくさんある「おいしいもの」の中で、にんにくがその料理の味の決めてになっていることも少なくありません。そのように料理にはなくてはならないにんにくにもある弱点があります。それはもちろん「ニオイ」です。あの強烈なニオイはにんにくの良さでもありますが、そのニオイが後に残ってしまうのはやはり弱点ですよね。
ですがそんな弱点を克服しているあるにんにくがあるのです。
ニオイの少ない無臭にんにく
あなたもきっと「無臭にんにく」という名前を何度か耳にしたことがあるのではないでしょうか。この無臭にんにくは、通常のにんにくに比べニオイが14分の1と、大変ニオイが少ないことで知られています。
ただ「無臭」とは言っても、上記のようにニオイがまったくしないというわけではありません。
そしてこの無臭にんにくは、通常のにんにくよりも6~8倍ほどサイズの大きいにんにくでもあります。こうした特徴から、無臭にん
にくは「ジャンボにんにく」と言われることもあります。
無臭にんにくはにんにくではない?
無臭にんにくやジャンボにんにくと言われるこの品種は、実はにんにくとは別の種になります。西洋ネギであるリーキの一種であるため、正しくは「ジャンボリーキ」と言うそうです。
このようににんにくとは別の種である無臭にんにくですが、栄養成分は通常のにんにくとほぼ変わらないと言われています。
ただ栄養成分は変わらなくても、にんにくが持つスタミナ効果の源「アリシン」の含有量には大きな違いがあります。無臭にんにくの場合、アリシンの含有量はにんにくの60分の1と非常に少ないため、スタミナ効果はあまり期待できそうにありません。
ちなみに、にんにくのあのニオイの元もこのアリシンですから、無臭にんにくが臭わないというのにはこの辺が関係しているのです。
無臭化されたにんにくも
無臭にんにくの他に、無臭化にんにくというものも販売されています。これは、無臭にんにくのように加工せずともニオイの少ないものとは違い、後から無臭化のための加工を施したにんにくのことを指します。
またそういった無臭化にんにくの中には、「食後無臭化にんにく」と言われるものもあります。これは食べるときはあのにんにくの良いニオイをそのままに、食後はそのニオイが通常よりも早くなくなっていくという、にんにく好きにとってはまさに夢の様なにんにくです。
無臭にんにくの場合、にんにくの良さでもあるそのニオイ自体が少ないわけなので、にんにく好きにとっては物足りない部分もあるかもしれませんが、食後無臭化にんにくであればその点も問題ありません。