食欲がでなくて困った経験はありますか?
食欲がなくなる時とはどんな時でしょうか?夏バテ、緊張、ダイエットのし過ぎ、過労、精神的ストレス、更年期等…。研究の結果、食欲と自律神経とストレスの3つには大きな関係があることが明らかになりました。
もちろん風邪やインフルエンザなどの体調不良、胃腸や肝臓、消化器官の病気が原因で食欲がなくなることもありますが、それ以外に長期的な食欲減退の主な原因はストレスによるものが多いようです。
ストレスと食欲の関係とは
人間の身体はストレスを感じると交感神経が活発に働きます。胃や腸などの消化器系は副交感神経が活発な時に働きますから、ストレスを感じている時には食欲が起こりにくいのです。このストレスが長期にわたって続くと、食欲がでない期間もそれに伴って長くなり、徐々に体に弊害が出てきてしまいます。普段からストレスが多い生活や精神的につらい日々が続いたり、うつ状態になるなどの症状がある場合に食欲がなくなるのはこのためです。
一時的な食欲の減退であればまだよいものの、長期的に食欲がない場合、健康や美容に悪影響が及びますから早めに対策を講じる必要がありそうです。このような時には無理をしてたくさん食べようとするよりも、食物をよく選んで少しでも体に必要な栄養素を摂っていきましょう。その中の一つにはにんにくがあげられます。
食欲がない時ににんにくを摂るとよいわけ
食欲がないときには特に魚や肉の臭いに敏感になり食欲が減退するかもしれません。にんにくにはマスキング効果という臭み消しの作用があり、嫌な臭いによる食欲の減少を防いでくれます。それだけでなくにんにくの香りには食欲を増進するスパイス効果があります。にんにくには健胃、整腸効果もありますので、食欲がない時にはぜひ摂取したい食品です。
そして食欲がない時が続くと体が栄養不良に陥っていますから、エネルギーになる栄養を摂る必要があります。
その点にんにくにはビタミンB1の吸収を高める成分が含まれています。ビタミンB1は体内の糖質(炭水化物)をエネルギーに変換する働きがありますから、ビタミンB1の豊富な食物と一緒に摂ることでエネルギー代謝がアップし、食欲不振からくるエネルギー不足を解消、特に脳にエネルギーを送り元気をもたらしてくれるのです。
さらににんにくを食べるとノルアドレナリンの分泌も促進され、脂質の代謝を活発にします。たんぱく質と一緒に摂るとにんにくの成分がテストステロンというホルモンの分泌を促進します。
テストステロンとは男性ホルモンの一つでやる気や喜びを感じさせる効果があります。意欲が沸いてきて、ストレスに立ち向かう気持ちが生まれるので食欲減退には特におすすめといえるでしょう。
食欲増進!にんにくの摂り方
ビタミンB1 が豊富な食品には豚の赤身肉や納豆、豆腐などの大豆類があります。
食欲がない時には胃も弱っており特に肉や魚などしっかりしたものを食べると胃がもたれるという場合にも、にんにくの作用で胃液の分泌を促進し消化吸収をアップさせてくれます。また肉や魚のたんぱく質を分解するペプシンの分泌も促進してくれるのでおすすめです。
消化の良い食物をバランスよく少量摂りましょう。そこに少しのにんにくを加えます。にんにくは一度にたくさん食べ過ぎると胃を荒らしたり、貧血になることがあります。特に生での摂取には要注意です。少量のにんにくを定期的に摂って食欲減退を解消していきましょう!