にんにくのエキスが血液細胞に直接作用して、重金属の害から体を守ってくれることが実証されています。私たちがいつでも手に入れることができるにんにくで、体内に溜まった毒が排出されるならこんなうれしいことはありません。
にんにくで金属中毒が防げる理由
にんにくには硫黄成分が含まれていますが、この成分は体の中の金属などの不要な有毒物質と結合して、取り除いてくれる働きがあるようです。
人の体内には鉱物成分、カリウム、ナトリウム、鉄などの無機質の物質が存在しますが、これらの無機物質は、にんにくなどの成分の硫黄化合物によって適正に維持されていると言われています。
にんにくを日常的に食べることで、にんにくに含まれる硫黄成分が休まずに働いて、金属中毒から私たちの体を守ってくれます。
にんにく製剤の研究について
海外で工業労働者の慢性的な鉛中毒の兆候が、にんにく製剤の服用で改善したと発表されたのを皮きりに、日本でもにんにく製剤がどのような役割を果たすかの研究がすすめられてきました。日本での研究の一つに水銀を食べさせたネズミに、にんにく製剤を与えると与えていないネズミの3倍近くも早く、体から水銀を排出したという結果が出ています。
また、試験管内の実験では、にんにくエキスが血液細胞に直接作用して重金属から守ることが証明されたそうです。このことからにんにくが肝臓に作用して、毒性を中和させることも解明されています。
環境汚染問題とにんにく
にんにくの持つ特性が毒性の高い鉛や水銀を取り除くなら、放射能で汚染された自分の体内のセシウムも取り除くことができるのではないかと、生ニンニクを毎日食べ続けた人のブログを偶然見つけることができました。
もちろん学術的な根拠もなく、公に発表されたわけではありませんが、そのブログによると、毎日にんにくひとかけらを3ヵ月ほど生で食べ続けたところ、何をする気力もなかった体と心が 元気になったと記載されていました。私たちの体まで汚染されている事実に立ち向かうのは、自分自身しかないとすれば、にんにくは強い味方と言えそうです。
にんにくの有害物質を取り除く効果については、もっと積極的に国家レベルで研究を進めて行ってほしいと思います。今、私たちができることは、金属中毒やセシウム被害で悩んでいる人に、にんにくの効果を取りあえず知らせてあげることかもしれません。
金属の毒素を排出するには、生にんにくを食べるのが一番効くようです。にんにくが苦手な人は、すりおろしたものを焼肉にかけたり、サラダのドレッシングに混ぜたりして工夫して食べるようにしましょう。