世界のあちこちで毎年約30ものユニークなにんにく祭りが開かれています。主ににんにくの有名な生産地で収穫祭としてイベントが行われていますが、その中の幾つかをピックアップしてみました。
北イタリア、ヴォギエーラのにんにく祭
イタリア ヴォギエーラ。人口4000人に満たない小さな町でイタリアのにんにくの約30%が栽培されています。古くローマ帝国の時代から代々にんにくが栽培されてきた町ヴォギエーラでは一年に一度8月ににんにく祭りが開催されています。
お祭りになると街の中ではにんにくが山積みされ、にんにくの串焼きやソーセージ、にんにくのジェラードまでが販売されています。各家庭の食卓でもにんにくをたっぷり使った料理がふるまわれています。
アメリカ南部のギルロイはにんにくの首都
アメリカ、サンノゼ近郊の町ギルロイ。シリコンバレーから南下すること30分のところに位置しています。
にんにくの世界の首都とも言われているギルロイでは全米のにんにくの90%が生産、加工されています。のガーリックフェスティバルは30年以上も続いており、近年では毎年10万人以上の人が訪れる一大イベントです。アメリカならでは、みんなが車で行くために、7月末の週末3日間はフリーウェイも大渋滞になります。
ここではにんにくを使った様々な料理がその場でふるまわれてにんにく尽くしで観光客を魅了してくれます。マッシュルームやポテトのガーリック炒めやガーリックフライ、ガーリックアイスまであります。にんにくの香りたっぷりのお料理と生ビール、最高ですね!(でも車で来たのにどうやって帰るのでしょうか?!)
北イタリアのモンティチェリはにんにくの名産地
ギルロイの姉妹都市イタリアのモンティチェリ・ドンジーナでも7月ににんにく祭が開かれています。
イタリアでは有名なホワイトガーリックの生産地。人口5500人ほどの小さな町ですが、10月になると15世紀に建てられたお城の中で地元で採れたにんにくの収穫を祝います。にんにく関連の物産展だけでなく、芸術展も開かれるイベントです。
国産にんにくといえば青森県
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モンティチェリやアメリカのギルロイ市と姉妹都市になっているのが、日本のにんにく村青森県田子(たっこ)町。青森県の最南端にあり、日本のにんにくの8割は青森でされていますが、その中でも田子町のにんにくはたっこにんにくというネーミングでブランド化されています。
この田子町では毎年10月に田子牛のべこ(牛)祭りと一緒ににんにく祭りが開かれています。こちらもすでに30回を迎えるという歴史のあるお祭り。和牛が一頭丸ごと焼かれてみんなで食するとともに、ブランドのにんにくの丸焼きやにんにくをたっぷり使ったお料理が楽しめます。姉妹都市のアメリカギルロイ市や世界一のにんにく消費国韓国の瑞山市からも毎年ゲストを招き交流がなされています。
世界中でひらかれているにんにく祭り。それぞれの地域の個性を生かしたフェスティバルはにんにくの栄養素で身体を癒してくれるだけでなく、心も癒してくれる楽しいイベントです。旅行の際に一度体験してみるのはいかがでしょうか?