にんにくのあの強烈なニオイはにんにく好きにとってはたまらないものですが、翌日も普通に仕事があったり人と会う予定があったりするとそのニオイを気にしてしまうものですよね。
またにんにくによって何となく体臭までにんにく臭くなっているような気がするなんてこともあります。実際のところ、体臭への影響はあるものなのでしょうか?
にんにくで臭くなるのは口臭だけではない?
にんにくを食べた後のニオイ対策で気を使う部分といえば「口臭」が挙げられますが、実はにんにくの影響を受けるのは口臭だけではありません。
「アリシン」というにんにく由来の化合物があるのですが、この化合物は体内に摂取されると血流に乗り全身をめぐるようになります。ご存知の方も多いかもしれませんが、このアリシンこそにんにくのニオイの原因になっている存在です。そのニオイの原因が全身をめぐるので、にんにくは体臭にも影響する場合があるというわけです。
アリシンはもともとアリインというアミノ酸の一種ですが、にんにくを刻む・すりおろすなどした場合、そのアリインがやがてアリシンへと変化していきます。アリイン自体は無臭なのですが、アリシンへと変化することであの強烈なニオイが生じてくるようになります。
効果的な体臭対策とは
にんにくが原因となった体臭が消えるのは、早ければ食後16時間程度といわれますが、長い場合は48時間もかかることがあります。にんにくによる口臭は3時間程度で消えることがあるため、それと比較すると体臭への影響は大きいといえます。
だからこそ、にんにくを食べるときはその食べ方にも工夫したいところです。ニオイを抑える食べ方はいろいろとありますが、中でも効果的なのがにんにくを食べるときに「牛乳」を一緒に飲むという方法です。
そうすることで嫌なニオイの原因となる「アリルメチルスルフィド」の濃度低下へと働きかけることができます。
にんにくを食べていないのに体からにんにく臭が…
最近はにんにくを食べていないにもかかわらず、なぜか体からにんにく臭がするような…という経験をされたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
その場合、原因として「肝機能・腎機能の低下」が挙げられます。それらが低下すると、体外に排出すべきものをスムーズに排出できなくなるため、体内に嫌なニオイのする物質が残ってしまうことがあります。
するとそれがにんにく臭のする体臭として表れる場合があるので、もし心当たりのある方は規則正しい生活を心がけたり十分な睡眠を取ったりして、健康的な生活を送るよう心がけていきましょう。