にんにくの逸話について
にんにくは、古代エジプト時代から精力が付くため食されることも多い食材でしたが、
にんにくと聞くとヴァンパイアを連想される方も多いのではないでしょうか。
ですが、なぜヴァンパイアがにんにくが嫌いと言われているのか、ご存知ですか?
これにはいくつもの説があるのですが、にんにくの持っている殺菌、
抗菌効果から魔よけと同じような役割を持ち、悪いものに対して
にんにくが効果的だということが、
古代エジプトから広まったと言われています。
にんにくは万病に効果的なこともあり、
昔から悪いものにはにんにくといった位置付けとなっているため、
ヴァンパイアににんにくが効果的だという逸話があります。
つまり、ヴァンパイアも実在の人物などといったことではなく、
ヴァンパイア=悪い病気といった意味で捉えられていたのです。
ヴァンパイアの伝説は、黒死病などが流行した際に昏睡状態のまま埋葬して、
後日掘り返した時に墓の中でもがき苦しんだ痕跡を見つけたことから、
死者が生き返ったという噂が広まってヴァンパイアになったという説や、
古事記では悪者に対してにんにくをぶつけることで、ヴァンパイアになることを防いだり、
死者が蘇らないようにお墓ににんにくを置いていたという話もあるのです。
実際ににんにくには、アリシンが含まれていて抗菌・殺菌効果などがあります。
この殺菌効果は非常に高いもので、少量でも食中毒の原因となる
チフス菌やコレラ菌などの菌をも殺してしまいます。
また、ドラキュラ以外にも、源氏物語において「極暑の薬草」
という言葉が出てくるのですが、
「極暑の薬草を使ったせいで臭く、会うことはできませんが用事は承ります」
という会話があり、その後昼と蒜をかけた歌が詠まれました。
このことから、極暑の薬草というのはにんにくである可能性が高いです。
他にも沖縄独自の伝説として、鬼餅伝説というものが残っています。
この伝説はあまりにんにくは関係ないお話ですが、
にんにくが用いられたお話の一つです。
にんにくは、このように様々な逸話、そして漢字や由来があることが
分かっていただけたかと思います。
それほど、昔から多くの人に愛されている野菜なのです。