にんにくの語源・由来は?
にんにくの語源や由来は、ノビルと区別するために「大蒜(おおひる)」
と呼んでいたこと以外にも由来があります。
いくつかの説がありますが、未だにはっきりとしたことが分かっていません。
にんにくに関して最も古い記録は紀元前で、
古代エジプトで食していたという記録が残っています。
エジプトからギリシャに渡り、インド、中国を渡って日本に来たのは8世紀頃とされています。
この頃、中国ではにんにくのことを「大蒜(ダーサゥン)」と呼んでいました。
そのため、ダーサゥンという読み方に近い呼び方がされていたと考えられています。
にんにくの言語の由来は、匂いを憎むことからにんにくになったという説や、
漢字から読み方を変えた説などがあります。
由来の中でも仏教用語でいう「忍辱(にんじょく)」が後に
にんにくになったという説に注目してみましょう。
忍辱とは、あらゆる困難に耐えて、「辱めを忍ぶ」ということを示しており、
精力がつくとされていたにんにくや
ねぎ、にら、らっきょうなどを食べることは精神が乱れてしまうため、
これらの食べ物は不浄として禁止されていました。
でも、厳しい修行の合間にこっそりとにんにくを食べていた僧もいて、
それを隠すために「忍辱」という隠語で呼
んでいたということや、強烈な匂いのある食べ物を食さなければならない
修行に耐えるという意味で「忍辱」と呼ばれていた説もあります。
他にも、徳川家康の大好物である鯛の天ぷらに、
にんにくやネギをかけて食べたところ、食中毒にかかって亡くな
ったなどの説もありますが、これはにんにくなどが原因ではなく、
胃がんが本当の死因だと言われています。
忍辱だけでもこれだけの「にんにく」の漢字や読みなどの由来が、
はっきりと分かっていることは少ないです。