にんにくの栄養価と含まれるミネラル類
栄養価で言うとにんにく(100gあたり)には、たんぱく質が6g、脂質が1.3g、炭水化物が26.3g、食物繊維が6gほど含まれています。
ビタミン類が豊富で、ビタミンEが0.5mg、ビタミンB1が0.19mg、ビタミンB2が0.07mg、ナイアシンが0.7mg、ビタミンB6が1.5mg、葉酸が92μg、パントテン酸が0.55mg、ビオチンが1.9μg、ビタミンCが10mg含まれています。
ミネラル類は、ナトリウムが9mg、カリウム530mg、カルシウム14mg、マグネシウム25mg、リン150mg、鉄0.8mg、亜鉛0.7mg、銅0.18mg、マンガン0.27mg、セレン1μg、モリブデン15μgを含みます。
にんにくの大きいひとかけらを食べると、30代の女性に推奨されている栄養分で1日に必要な摂取量のうち、ビタミンB6を13%、葉酸を4%、食物繊維を3%、銅を3%、カリウムを2%、ビタミンB1を2%、リンを2%とることができます。
また、にんにくの臭いのもととなる成分アリシンは、ビタミンB群の摂取を助け、疲労回復効果を始め様々な効能があるといわれています。にんにくには、アリシンではなくアリインという成分が含まれていますが、にんにくを切ると、アリインが変化しにんにくに含まれている酵素であるアリナーゼと反応してアリシンができます。アリシンには抗菌・殺菌作用があり、たんぱく質の分解を促進します。にんにくを肉料理で使うのは、消化吸収を助ける面でも有効です。
にんにくは野菜としては高カロリーな食品とはいえ、大量に摂取する食品ではないため、にんにくを食べても太るとはいえませんが、お肉などとの相性がよく、にんにくを使ったお料理には高カロリーなものが多いため注意が必要です。食欲増進にもつながるため、食べすぎには気を付けたいものです。