スーパーのにんにく売り場を見てみると、国産にんにくと外国産にんにくとの値段の差に驚くことも多いですよね。ほんの数十円の値段の違いなまだしも、にんにくの場合は外国産のものに比べ国産のものが3~5倍程度も値段が高いこともあります。
国産にんにくと外国産にんにくとの間には、その値段分の違いがあるのでしょうか?
世界の80%のにんにくは中国産?
外国産と一口に言ってもその産地はさまざまですが、にんにくの場合「外国産=中国産」のようになっています。それもそのはず、世界のにんにくのうち中国産が占める割合は80%程度にも上ると言われているんです。
中国以外の産地としてはインドや韓国、エジプト、ロシアなどがありますが、そのいずれも生産量の割合は10%以下と、中国に大きく水をあけられています。
このように圧倒的なにんにく生産地となっている中国。
そこで今回は、便宜上「外国産=中国産」として話を進めていきます。
中国産にんにくが安い理由
日本で野菜を作るのと中国で野菜を作るのとでは、人件費が大きく変わってきます。これが国産にんにくと中国産にんにくとの値段が違う最たる理由です。
また、日本の場合は「ブランドにんにく」という強みもあるため、その名に違わぬ品質を提供できるよう、品質管理を徹底しながらにんにくづくりを行っています。
このため、どうしても国産にんにくの値段は高くなってしまうのです。
国産にんにくと中国産にんにくの違い
前述のように国産のにんにくにはこだわりが詰まっているので、ただ単に高いだけの存在ではありません。
端的に言えば、「中国産にんにくよりも国産にんにくのほうがおいしい」のです。もちろん例外がある可能性もありますが、一般的ににんにくのおいしさは国産>中国産です。
また、見た目にも違いがあります。
国産のほうが中国産に比べて実の詰まりがいいですが、中国産のにんにくだと中には中身にすが入っているものもあります。そしてそれぞれのにんにくをおろしにんにくにしても、その違いが見た目からもわかります。
国産のものは黄色っぽいですが中国産のものは白っぽい見た目です。味わいに関しては、国産は少量でも生のにんにくならではの辛味がある一方で、中国産は青臭い感じがして旨味というものがほとんど感じられません。
また、焼きにんにくにしたときも、当然「おいしい」と感じるのは国産のものです。国産にんにくは焼きにんにくにすると甘味が出ますし、ほくほくした歯ごたえも楽しめます。一方中国産の場合、国産のような歯ごたえは出ませんし、焼きにんにくにしてもえぐみや青臭い感じが消えません。
このように国産にんにくと外国産にんにくには、見た目や味わいに大きな差があります。ですからにんにくそのものの味を楽しみたいというときには、値段が高くても国産のものを選ぶことをおすすめします。