デザイナーフーズとは、アメリカ政府が医療費を抑えるために立ち上げた国立がん研究所による「がん予防に効果がある食品」をピラミッド型に表示したものです。その頂点に位置するのがにんにくです。
がん予防のピラミッド型表示について
ピラミッドはにんにくを食べた労働者によって作られたといわれていますが、そのにんにくパワーを裏付けるかのように、にんにくはデザイナフーズにがん予防の筆頭食材として表示されています。
次のグループはキャベツ、甘栗、大豆、ショウガ、ニンジンです。
その次が玉ねぎ、ターメリック、ゴマ、お茶、グロッコリー、カリフラワー、トマト、ほうれん草、なす、柑橘類です。
最後のグループがローズマリー、バジル、セージ、大麦、小麦、フスマ、米ぬか、メロン、キウイ、ベリー類、キノコ、海草となります。
にんにくに含まれる微量元素に発がん抑制効果が?
にんにくには、銅、鉄、亜鉛、スズ、カルシウム、マンガン、アルミニウム、ゲルマニウム、セレニウムなどの微量元素が比較的高い割合で含まれています。
中でも注目されているのが、発がん抑制効果があると言われているゲルマニウムです。動物実験よると、がん細胞のみを注射したネズミとがん細胞ににんにくのエキスを混ぜて注射したネズミとを比べると、がん細胞のみを注射したネズミが16日目に死んだのに比べ、にんにくのエキスを混ぜて注射したネズミは6ヵ月後もまだ元気に生きていたと言います。
人の場合にもデザイナーフーズの筆頭とされるように、にんにくのがんを抑制する効果はおおむね認められつつあります。しかし、がんに効くと断言することができないのが現状のようです。
にんにくの副作用について
にんにくは生で食べると口がひりひりするように、胃腸も刺激を受けています。植物に対して敏感な人はアレルギー反応を起こし、まれに発疹が出たり顔がほてったり、ぜんそくや頭痛が起きたりする場合があります。
また、胃が痛かったり、のどが渇くなどの症状があらわれることもあります。その原因は硫黄化合物ですが、加熱することでアレルギー反応を抑えることができます。
人によって消化力が違います。デザイナーフーズ表示のがん予防の頂点であるにんにくも、消化力の弱い人にとっては健康をそこねてしまうことにもなりかねません。加熱したにんにくを少量をずつ摂取して様子を見るようにしましょう。
また、アレルギー体質でない人もがん予防になるからといって食べれば食べるほど体に良いと言うわけではありません。