にんにくが風邪に良いとされる理由
ブルブルっとした寒さを感じると、つい「風邪引きそう…」と思ってしまうものですが、そんな風邪に良いと言われる食品としては、「にんにく」も代表的な存在のひとつになっているのではないでしょうか。しかし、「どうしてにんにくが良いのか」と聞かれても、頭を悩ませる方がほとんどかもしれません。
ですが実際、それにはにんにくの有効成分が関係しています。にんにくには「スルフィド類」と言われる有効成分が含まれており、これを摂取することで免疫作用を強くすることができます。また体熱の産生を促進させたり、血液の循環量を増やしたりといったことにも働きかけるため、これらの総合的な作用により、風邪を早期回復させることが可能になります。
またこれらの働きは、長期熟成させたにんにくに含まれる「Ｓ-アリルシステイン」と言われる成分によっても実現されます。
にんにくで発汗を促す
風邪による発熱があるときには、汗をたくさんかいて少しでも早く熱を下げたいと思うものです。しかし、服をたくさん着こんだり布団を何枚もかけたりして、無理やり発汗を促しても、風邪には効果がありません。
ですがにんにくであれば、そうした無理をしなくても発汗を促すことが可能になります。にんにくの働きによって、血液の温度が高いと判断されれば、次第に発汗へとつながっていくのです。
こうした面から考えてみても、私たちが昔から何となく思っていた「にんにくは風邪に良い」という迷信じみた考え方は、間違いではないということがおわかりいただけるのではないでしょうか。
にんにくで風邪予防を実現
体調管理のためには、風邪予防のために役立つ情報についても知っておくことが大切でしょう。にんにくの場合は、風邪予防に対しても効果が期待できると言われていますので、周囲に風邪引きが増えるシーズンに備えて、にんにくと風邪予防の関係について是非知っていきましょう。
にんにくが風邪予防に効果的と言われるのには、にんにくに含まれる「アリシン」が関係しています。このアリシンは、体内に侵入してきた菌やウイルスを排除するのに役立つ成分でもあるので、風邪予防として効果が期待できるのです。
またにんにくは、体の冷えや血行不良を改善するのにも効果的と言われますから、そういった部分からも風邪予防に働きかけることができるでしょう。このような特長を持つにんにくは、風邪が心配になるシーズンには是非常備しておきたいですね。
