にんにくの芽を取り除く理由は?
にんにくの芽は食用にしても害がないどころか栄養価が高いと先ほど申し上げましたが、テレビの料理番組などを見るとにんにくの芽は下ごしらえの段階で取ってしまっていることが多いようです。
これはなぜかというと、いくつかの理由が考えられます。一つ目は、にんにくの芽の方がにんにくよりも栄養価が高くなっているように、アクなどもにんにくの芽の方が強くなっているためです。
調理の仕方などによっては苦みが強くなることもあるのです。2つ目は、にんにくとにんにくの芽では硬さが違うために、一緒に調理をするとにんにくの芽の方が焦げやすくなります。
焦げてしまうとお料理の味にも差しさわりがあるので、先にとってしまっておいた方が安心だということです。
特に、油で炒めてにんにく風味をつける際などににんにくの若芽を使うと、あっという間に焦げてしまって、にんにく風味というよりも焦げ風味がついてしまったということになりかねません。
3つ目は、にんにくの芽は色が緑色なので、白いにんにくと同じようには使いにくいことがあるためです。
緑がアクセントになる場合には良いですが、白だけの方がよい場合にはやはりにんにくの芽は取ってしまった方がよいでしょう。
にんにくの芽の取り方
にんにくの芽は、簡単にとることができます。にんにくを丸い形のまま使いたい場合には、爪楊枝を使って取ります。まず、にんにくの上と下をほんの少しずつ切ります。
そして、にんにくの頭の方から爪楊枝の太い方を差し込みます。細い方ではなくて、太い方を差し込んだ方が簡単に取れます。
細い方を差し込むと、刺さってしまって取れなくなってしまうこともあるので気を付けてください。太い方を差し込むとにんにくのお尻の方から芽が出てきますので、引っ張り出しても構いません。
にんにくを縦に切って使う場合には、さらに簡単です。にんにくを縦に2つに切ると、真ん中ににんにくの芽がありますから、それをとるだけです。
にんにくの芽が出てくると、そちらに栄養が取られてにんにく本体がスカスカになってしまいます。
それほどにんにくの芽が大きくなっておらず芽を出したくらいのときであれば、にんにくはまだおいしく食べられるので、にんにくの芽をとって調理することをおすすめします。
ただ、自宅で食べる場合など、にんにくの芽も栄養価が高いので、にんにくより少し後に投入するなど工夫して一緒に調理をしてしまっても良いかもしれません。
にんにく自体がスカスカになるほどにんにくの芽が育ってしまっている場合には、プランターに植えてさらに育てても良いですし、にんにくは諦めて、にんにくの芽として食べても良いかもしれません。