今から6500年前の古代エジプト史にすでに、にんにくが登場しています。古代エジプト時代とは、ピラミッド時代、ツタンカーメン時代、クレオパトラ時代ですが、それぞれの時代に1000年ずつの隔たりがあります。その3000年間の古代エジプト時代に、にんにくは食材や薬剤などとして様々な形で用いられていました。
ピラミッドはにんにくパワーで作られた
パピルス(古文書)によると、ピラミッドは20年以上の歳月と2トン以上の石を200万個も使って作り上げたとあります。
ピラミッドにはエジプト文字を刻んだ文字があり、ピラミッドを作った人夫たちが食べた物の中に、にんにくが記されています。
にんにくには滋養があり病気を防ぐ力があることが、その頃から分かっていたようです。
宗教的な言葉が記されているピラミッドの壁に、いたって世俗的な食べ物のにんにくについてが刻まれているということは、にんにくの活力がいかに大きかったかが伺い知れます。
ツタンカーメン王の墓にあったにんにく
ツタンカーメン王の墓はほとんど荒されなかっために、王のミイラにかぶせられた黄金のマスクをはじめとして数々の副葬品がほぼ完ぺきな状態で出土したと言われています。
その墓の中から金やラピスラズリ(青金石)とともに、乾燥したにんにくが発見されています。ほぼ同時代の墓からにんにくが多数出土していることから、宗教的あるいは魔術的な意味合いがあったようです。
クレオパトラも食べていたにんにく
にんにくは不老長寿の霊薬として、世界三大美女のひとりクレオパトラが好んで食したと言われています。クレオパトラの時代にはすでに、にんにくが老化の原因と言われる酸化を防いで肌の質を向上させることが分かっていたようです。
・世界三大美女も食べていたかも知れないにんにく料理
- クレオパトラのにんにくモロヘイヤスープ
フライパンにオリーブオイルを入れ、みじん切りしたにんにくを炒めます。そこへ刻んだモロヘイヤを入れて水とコンソメスープの素を加えて煮ます。
- 楊貴妃のにんにくレタスサラダ
フライパンにごま油を入れて、にんにくとしょうがのみじん切りを炒めます。
洗ったレタスの水気を切って、熱々のたれをジュッとかけます。
- 小野小町のにんにくのコンニャク炒め
手で細かくちぎったコンニャクをゆでて水けを切っておきます。
フライパンにごま油を入れ、スライスしたにんにくを炒めて、コンニャクを加えてさらに炒め砂糖としょう油で味をつけます。
にんにくは、6500年以上も前から現在に至るまで用いられてきたロマンある食材であり、医学の父と言われるヒポクラテスが処方した優れた薬です。歴史上から見ても信頼できるにんにくを、もっと暮らしに取り入れて明日の活力としましょう。