日本のにんにくの品種には何がある?
普段何気なく食べているにんにくの品種、みなさんは気になりませんか?品種ごとの特徴を知れば、にんにくがもっと好きになるかもしれません。ではさっそく、以下でにんにくの品種をご紹介します。
・福地ホワイト六片
青森県と言えば、リンゴだけではなくにんにくの生産地としても有名です。そんな青森県での栽培品種のひとつが「福地ホワイト六片」です。福地ホワイト六片はいわゆるブランドにんにくであり、数あるにんにくの品種の中では最も知られた品種ではないでしょうか。
福地ホワイト六片は、1片1片が大きく、雪のように白い皮が特徴です。もちろん味も抜群で、濃厚な味わいと甘味がクセになると評判です。
・上海早生(しゃんはいわせ)
上海早生は、西日本で栽培されるにんにくの品種の中でも一般的な品種として知られています。熟期が早いことが特徴で、それによって早く収穫することが可能です。また、にんにく1玉あたり12片前後と、りん片の数が多いことも特徴です。
このほかにも、「遠州極早生」や「北海道在来」など、にんにくの品種には実は結構な種類があります。しかし実際のところ、それら品種を明確に分類するのは難しいと言われています。したがってにんにくの分類としては、「寒地系にんにく」「暖地系にんにく」という区分が使われることもあります。
寒地系にんにく・暖地系にんにくについて
寒地系にんにくの中で代表的な存在となるのが、さきほども紹介した「福地ホワイト六片」です。世界的なにんにくの一大産地である中国産のにんにくと比べると、福地ホワイト六片の売価は高く、前者よりも数倍高い価格で取引されています。
福地ホワイト六片以外の寒地系にんにくとしては、富良野で作られるにんにくなどがあります。このにんにくは、赤褐色のりん片が特徴ですが、外側の皮は白色をしています。
一方で暖地系にんにくの場合、外側の皮が赤色がかっているものが紫色がかっているものがあります。また先ほど紹介した「上海早生」のように、暖地系にんにくには、りん片の数がやや多い傾向にあります。
にんにくの品種~番外編~
「ジャンボにんにく」という、見た目はにんにくソックリの野菜がありますが、実はこれは分類上は「リーキ」という西洋ネギの仲間になります。ジャンボにんにくはにんにくに比べると、においの元となるアリシンが少なく、マイルドな味わいです。
またこのジャンボにんにくの一種が「無臭にんにく」です。つまり正確には、無臭にんにくはにんにくではないことになります。
今回は若干ややこしいにんにくの品種について紹介してきましたが、参考になりましたでしょうか?日本はあまりにんにくの生産が盛んではないですが、そんな日本においても、にんにくには各地域ごとに特徴が出ているので、そういった部分に注目してみるのも面白いかもしれません。