猫ににんにくはOK?
飼っている人にとって、ペットは家族の一員ともいえる存在です。
そのため、毎日の食事には気を遣うところでしょう。
実は猫には人間が普段から食べているものの中に、与えてはいけないものがたくさんあるのです。
猫にも栄養を付けさせてあげようと、にんにくを食べさせたらどうだろうと考えたことはありませんか?
人間にとって栄養価抜群のにんにくは、果たして猫にも有効なのか?
結論を先にいうと、「猫ににんにくを与えては絶対にダメ」です。
にんにくは猫が食べられないユリ科の植物
にんにくは植物分類上では、ヒガンバナ科のネギ属に分類され、クロンキスト体系ではユリ科に属します。
猫はユリ科の食物を食べることができません。
その理由は、ネギ類に含まれるアリルプロピルジスフィドという成分が、血液中のヘモグロビンを酸化させ、その結果赤血球を破壊し、溶血性貧血を引き起こすからです。
いわゆるネギ中毒にかかってしまう危険性が極めて高いのです。
ネギ中毒にかかった場合、赤い尿が出る、心臓の鼓動が速くなる、下痢になるなど様々な症状が出ます。自然治癒する場合が多いですが、幼い猫や高齢の猫、体質の弱い猫など状況によっては死に至る場合もあります。